火曜夜、仕事を終えたあと、4月から配属される部署の部長・係長と面談をする事になった。
面談と言っても、居酒屋で顔合わせをするようなものだったが、
初対面と言う事もあり、不安な気持ちでその時を迎えた。
待ち合わせ場所である駅の改札口で係長と合流した。
係長とは電話で1〜2度会話をした事があるのだが、その時の印象が良くなかった。
とても高圧的な態度で、4月からが不安になったりした。
しかし実際に会ってみると、容姿はライブドアの宮内氏そっくりで
穏やかな物腰の柔らかい感じがする人で、うまくやっていけるような気がし安心した。
2人で4月からのことについて話していると、遅れて、部長が合流してきた。
部長とは面接の時に1度会った事があるのだが、50過ぎの一癖ありそうな感じがする人だ。
部長は親会社からの出向で今の会社に所属し、まだ1年目でかなり張り切っているようだ。
今年入る新入社員3人で、11人いる現在の部署に変革を起したいと話していた。
僕はそれを聞いて、少し邪な気持ちになった。
前の会社でも僕は同じ事を言われた。
例年は新入社員が配属されることのない総務に僕が配属されたのは、
役員からの期待が大きかったからだ。
しかし僕は期待に応えることは全くできなかった。
新しい風を起して欲しいと期待されたが、僕にその気はなかった。
でも口では、やる気のあるような事を言って、期待させてしまい、
それが負担になっていった。
僕は板ばさみになる。どこへいっても板ばさみ。
そして苦しんで、逃げるしか術はなくなる。
今回はどうだろう…
それはこれから先にあることか。