本当にここのところ報われないことが続いている。

救いのない金のない毎日だ。

仕事はうまくいかないし、友人は離れていくし…

一日を終えて、アパートで一人日本酒を飲んでいると、

侘しさが強く心を支配する。


それでも僕は気づいている。

無職だった頃より、自分の心に弾みがあることに。

感情の伴う日々の中に僕は生きていて、それが何よりの喜びだということに。


10代の頃、無職だった頃、僕には心の動きがなかった。

心はいつも同じ方向に流れ傾いていた。

でも今の心はマイナスに進んだ分、プラスに戻るだけの弾力性を持っている。

強く叩きつけられたボールのように、大きく弾むことができるような気がしている。


そのことが今の日々の原動力である間、僕は大丈夫だと思えるのだ。