生活の中に

10年ほど前、『青い鳥』というドラマがあった。

豊川悦司が主演していたドラマで、僕はこのドラマが好きだった。

話は前編と後半で劇的に変化していくのだが、

前編の淡々と過ぎる平凡な毎日、その静かさが僕はとても好きだった。

今でもよく覚えているセリフの一つに、主人公(豊川)とその父親(前田吟)の会話で、

結婚を勧める父親に「もう少し遊ばしてくれよ」と言う主人公に対し、

父親は「遊び方も知らないくせに…」という何気ない会話があった。

その後、主人公は一人の女性との出会いによって、

静かな日々を捨てて旅立ってしまうのだが、

それはタイトルにあるとおり、青い鳥を求めるものだったのだと思う。


何で今になってこんな事を書こうとしたのか、よくわからないが、

今の生活の中で、僕も「青い鳥」を探しているんだと思う。

夜の闇の中で見つけた青い鳥は、明けた朝にはカラスになっていたけど…

そんな自分の生活の中で、ふと青い鳥について書きたくなった。