復縁話

夕べは、近くに住む知人が遊びに来ていた。

「大事な話がある」。

そんなメールが来たので、何事だろうと思っていた。


インターホンを押して現れた彼はとても爽やかだった。

いつも現れる時は、扉を蹴ったり、妙に不機嫌だったりするのだが、

夕べは様子を伺っている猫のように、オヨオヨしていた。


何となくその様子から、僕が彼に話したいことがわかった。

彼には長年付き合っていた彼女がいて、

別れる・別れないで揉めていた。

そして去年、ついに別れた。

僕には、どうでもいい話なんだが、とりあえず親身になってみた。

落ち込んでいたので、慰めの言葉などを掛けてみた。


あけて正月、いろいろあって復縁したようだ。

彼は彼女にそれなりの誠意を見せたようで、

うまくいったようだ。

良かったなと思うけど、僕には全く関係ないなと思いつつ、

一晩過ごして、僕の一日は終った。


せっかく3連休も深夜作業の仕事と、復縁の馴れ初め話で、

暮れてしまうんだな…