朝、駐輪場で契約更新の手続きをしていた。
すると後ろに、ヤンママとその子供3人が列を作って並んでいた。
僕の手続きは時間が掛かりそうなので、ヤンママに先を譲ると、
その子供たちが急に、はしゃぎだした。
ヤンママの制止を振り切って、いきなり僕に抱きついてきて、
手にしていた、何だかよくわからないカードを自慢げに見せてくれた。
僕はあまりに唐突な場面に出くわした事もあり、動揺していたが、
そんな事お構いなく子供たちは、はしゃぎ続けていた。
数分後、ヤンママの手続きが終ると、
子供たちは何事もなかったのように駅の方へ行ってしまった。
物騒な世の中だというのに、無邪気な子供たちに囲まれて、
ほんの少しだけ嬉しくなった朝だった。