仕事

今日は終日、立会いの仕事で、風が冷たい中、

ただ立っているだけで一日は終った。

僕の今している仕事は、鍵開けとか立会いとか、

誰にでもできる簡単な仕事だ。

誰にでもできる、けど「誰もやりたくはない」。

誰もやりたくない、から「仕事」になっているだけで、

何てことはない。

でもその仕事には、業者さんや職人さん、

オーナーや管理会社など、いろんな人との接点が付随していて、

それら関係の中心にいるような錯覚が、へんな高揚感をもたらして、

今日まで来たのが、僕の「仕事」だった。

僕は何ができるって訳じゃない。

技術もないし知識も弱い。

そんな感じできて、空しさと言うか怖さを覚えている。

せめて僕ができるようになったのは、ヘコヘコする能力と、

謙遜する表現力、涙目になって謝る防衛力だ。

そんなもの、どこにも通用しねーな…