旅の終わりに

水曜日から木曜にかけて1泊2日で、ふらり旅に出てきた。

今回の目的は愛知の蒲郡競艇で一勝負して、名古屋の栄で遊ぼうというものだった。

…結果であるが書くまでもなく惨敗に終わり、

へこみつつも、昔ながらの競艇場の雰囲気に触れることができて、いい経験となった。

その後、金もないけど、とりあえず栄へと向かい、夜の街をさ迷おうと思ったその時である、

ふと自分のケータイがないことに気づく。電車の中で鞄から取り出した記憶があったのだが、

その後どうしたのか、皆目見当がつかない。

しかたなく鉄道警察へ届けたりJRなどに行ったりしたが、あけた次の日も出てこなかった。

とりあえず、旅は続き、いろいろ楽しいことや出会いもあったのだが、それは割愛し、

夕方、さて帰ろうとしたその時である。同行人のケータイが鳴るではないか。

「JRの者ですが、貴方のケータイが滋賀で見つかりました。」

滋賀は遠いな…と思いつつも、ホッとした気持ちで、友人らと別れ、

一人滋賀の米原へ向かうことに。

ケータイを手にしたときのホッとした感で、ようやく今回の旅が終わってしまうことを実感した。


またしても、いろんな人に迷惑をかけてしまったが、

こうして無事にいられることに、本当に感謝しなければいけないなと思う、

旅の終わりでした。