昨日は祖母のお兄さんの一周忌法要があった。
去年の葬儀の時は、出席ができなかったこともあり、
今年は参加することとなった。
遠縁にあたる叔父の法事ということもあり、
知らない人ばかりで、かなり気まずい思いをしながら、
お経を静かに聞いていた。
その後、近くの日本料理店で食事をする事となった。
3つのテーブルがあり、おばさんの配慮により、
年齢ごとに、グループ分けして座ることとなった。
僕が座ったいわゆるヤングチームの席には6人いて、
隣のいとこの子は無論知っているが、他の人はだれなのかわからず、
「これはかなり気まずい食事になるな…」と思っていた。
「ゴロウ(仮名)だろ!」
隣に座っていた若い兄ちゃんにいきなり声をかけられる。
誰だろう、遠い記憶をたどると、20年前によく遊んでくれた
はとこの兄さんだった。
「当り前だけど、全然違うな」と声を掛けてくれたのは、
もう一人のはとこの兄さんで、人見知りしてしまう僕は情けないと思いつつ、
それでもなぜか嬉しくもあった。
その後、ビールをひたすら飲んだってこともあるけど、
普段はあまりしゃべらないいとこのお姉さんとも仕事の話をしたり、
皆で名刺交換をしたり、
思いがけず楽しい食事となった。
たぶん街で擦れ違っても、たがいに興味を持たないであろう人たちが
実は遠縁で繋がっている。
それはとてもありがたいことであるし、
そういうものを認識させてくれる法事はやはり大切な行いだ。
死んでしまった叔父が繋いでくれた縁であった。