順調な夜だった。
忘れかけていた僕の誕生日を覚えていて、
プレゼントなど用意してくれていたりして。
昨夜は例の女性と会っていた。
二人で会うのはこれで5回目だった。
何か順調に事は進んでいるような気がしていた。
…だが突然、落とし穴に落とされるような告白を受ける。
それはあまりに唐突で、
酔っていた全てが覚めてしまった。
ずっと好きな人がいると言われた。
その気持ちを言わないで、
このままではいられないと…
この文章を書くのに、随分と僕は時間がかかってしまった。
朝陽はこんなにも強いのか、
部屋は眩しい位の明るさに包まれているのに、
私の心の真っ暗闇よ…