戻りました

3泊4日の一人旅も終わってしまった。


いつもの山手線を抜け、現場が点在している中央線沿線を抜け、

長野へたどり着いたのは、初日夕方だった。

夜の早い善光寺、真っ暗闇の中でお参りをし、

近くのユースホステルに宿泊した。

ホストのお孫さんが温かく出迎えてくれてうれしかったのだが…


次の朝、いざ出発をしようと声をかけたのだが、

人の気配がしない。どこへ行ってしまったのだろう…

ほんと寂しくなってしまった。

寂しさを引きずったまま、金沢へ。

金沢の街が僕はとても好きで、

趣があり緑も多く、かつコンパクトに集約されていて、楽しい街だ。

その日の夜もユースで宿泊。山の上の宿までバスでいくのだが、

バス停に降りた瞬間、若い娘も降り立った。同じ宿泊者だろう。

これこそ旅の出会い!…のはずだったが、

2〜3言話しただけで終わってしまった。


3日目はあてどなく、乗ったことのない高山線で飛騨を乗り越えることにした。

ここらへんで旅に疲れ果て、

聞いていたカーペンターズ井上陽水にも飽き始め、

このまま岐阜に出て新幹線で帰ろうと思い始めた。

ふと、降り立ったのは高山だった。

何の予備知識もない街だったが、

小京都のような街並みで、落ち着きがあり一泊することとした。

山の奥のユースにたどり着き、ツーリング中の若者と相部屋となった。

彼は日本中を旅をしているようだ。

そんな話をしているうちに、早くも夜は更けていった。

そして今日は、始発に乗り岐阜→名古屋、

そして浜松でウナギを食べたあたりで力果てしまい、

新幹線で旅を終えた。


ああ、終わってしまったな…