たのしい思い出は…

たとえばどこかへ旅へ出かけた夜の宿、

そこが僕の安住の地ではないのだけど、

なぜかその夜の時間に安心を覚えたりする。

そんな夜の時間は、数えるほどしかないけど、

確かに有って、確かに有ったのだけど、

旅から帰った場所では過去になってしまう。

しかも遠い過去に。

日々の生活の中では、薄れて行ってしまうのは、

必然なんだろう、かな?