顧みる

37にもなると、何かが出来るようになっていて、

そんな過去を振り返ることもできるのだろうけど、

僕には何にもないな。

そもそも僕はいつまで「ぼく」なんだろう。

もういい中年だっていうのに。

近頃は自らの存在がとても不安になる。

夢とか希望とか、そんなものはもとからないけど、

いつまでも変わらぬ自分がほんとうにイヤになる。

なにもできないまま、年を重ね、

自らの亡霊に目をそむけながら、生きていかねばならぬのだろうか。


そんなおもいはウィークデーには消えている。

そうして日々を重ねているだけだ。

5月も先が見えてきた。