夜の公園

仕事終わり、陽の暮れた小さな公園は

僕だけの場所だ。

暗く包まれた公園の時計は少しズレていて、

この場所にいることを許してもらっているような気がする。

目の前にある砂場は、誰かが作った山が崩れそうに佇んでいる。

すると、野良猫がソローっと現れた。

猫は辺りを見回して、砂場を掘りだした。

静かに用をたす猫。

夜の公園は僕と猫だけの場所なのだと、

思うことにしようか。