モーニングフィッシングイズバット

週末は会社の部長の別荘へお邪魔してきた。

今回の目的は海釣りで、サバをつって

しめサバにするというものだったのだが…


小学二年生だっただろう、父親に連れられて行った、

海釣りは、ひたすらゲロを吐き続けて、

それがとてもトラウマになっていた。

それ以来の釣りだったのだが…


37になった僕も変わらずで、ゲロ吐くだけの四時間の航海だった。

とてもつらく目は回り続け、この世の果てと思いつつも、

周りの人々は僕がゲロ吐いていることすら触れなくなっていった。

そんな僕の釣竿に、ちいさなサバが釣れていた。

それがご褒美だったな。


別荘に戻り、部長がさばいてくれたしめサバはとてもおいしかった。

わずか2日の非日常だったが、とても良い時間となった。