2015-07-01 雨の朝 雨の朝、品川駅は改札を出ると、高層ビル群に向けてたくさんの人々が一方に歩き向かっている。作業着姿のこの僕もその方向の先にあるバス停を目指し歩き続けた。何人くらいいるのだろう、千人はいるなと思う。誰も知らない人たちだ。どこかで会った人もこの中にいるかもしれない。でも気付くことはもう出来ない。 『星の王子様』の中でたくさんの薔薇を見て一輪のかけがえのない薔薇の存在に気づく、そんなことがふと頭に浮かんだ。 たくさんの人の中で、出会える人はかけがえのない存在だ。そう思う。