油として

この11月は中途半端に忙しく、

突然訪れた冬の到来に無防備なままで、

さむさに震えている。

ここのところ、不規則な勤務体系で

今日も夜勤明けの後の夜勤があっさりとおわり、

いまこうして家にいることができた。

いまぼくは自らを省みることはできない。

僕という存在に目を背けている僕がいる。

まるでラーメンに漂う油のよう。

飲み込まれしまうのを待つだけの身だ。