春の思い出

1泊3日、強行軍で春の甲子園を見てきた。

年度末だというのにもかかわらず、無理やりの休みを取り、

夜行バスで甲子園、友達夫婦と3人での観戦の記憶がほとんどない。

初夏を思わせる暑さと夜行バスの疲れで眠り続けてしまった。

何をしに行ったのだろうか…

夜は三宮の街で神戸牛とでも思ったのだが、

どの店も値が張り、結局は居酒屋で。

その後友人らと別れ、ゲストハウスで一泊した。

眠気はおさまったのだが、若さを失った僕に

他者とのコミュニケーションを得る意欲は少なく、

すぐに小さな部屋で寝てしまった(それでよかったのだろうか?と思う‥)


二日目は、本来であれば神戸に住む友人と会うつもりでいたが、

運悪く出張となってしまい、途方に暮れつつも六甲山の上にある、

祖先の墓参りをすることにした。

バスを乗り継ぐはずだったのだが、途中バス停を見失い、

結局はタクシー利用となってしまい、今までの倹約の努力は何だったのか、

と思いつつも、何十年かぶりの墓参りを行う事が出来たのは本当に良かった。

墓前に花をそむけ、手を合わせると、強い風が吹いた。

不貞を繰り返している孫に対する、叱咤なのだろうか?

それでも会えてうれしかった。

山の上の桜はまだ蕾。

春の思い出の一つとなった。