夜の心字池

今日夜は会社の派遣社員で事務の女性が舞台に出るという事で、

同僚と見に行ってきた。

普段、会社で見る女性は確かにハキハキとしていて、

淀んでいる池のような会社の雰囲気の中を

すいすいと泳ぐフナのような存在だ。

フナなので、淀んでいても、馴染んでくれている。


ただ今日の夜、舞台上での彼女は確かに女優になっていて

歌も高らかに、まるで鯉のように上品であった。


でも僕より遅くまで残業をし、忙しい身である筈なのに、

練習はいつ行っていたのだろうと思う。

見えないところできっと頑張っているんだろう。

おいらとは違うなと思った。