夏のお別れ

とある事務の女性が退職をした。

わりと仲の良い、気のいい、そして少し美人な女性だった。

ほのかに恋はしていた。随分と前からのことだ。

退職のうわさは前から聞いていたけど、

まさか今日急にお別れが来るとは。

何度か飲んだりもし、楽しかった思い出もあるけど、

お別れは急であった。

なんだかな、長く同じところにいると、

そこから人が去っていくことの免疫が弱くなっていく気がする。

確かにその女性とは何もなかったけど、

会社内で見かけるたびにときめきを与えてくれた。

なんだかな、今はなんかあまりに急でショックで、

こうして文字を連ねることしかできないな。