一言だけ

今日もけだるいような疲れが蓄積された一日だった。

仕事を終え帰る時、僕の好きな女の子はまだ残っていた。

ホワイトボードに明日の予定を記入したあと、

振り返るとその子がいたので、

「お先に失礼します」と目を合わさずに言った。

その人は「おつかれさまでした」と返してくれた。

目を合わせないのが僕のダメなところだが、

それでもほんの少しだけ、今日僕の進歩だった。