行き先

僕が行き着く先はどこなんだろう…

毎週仕事で行くある街の、小さな公園に、

いつも居る若いホームレスがいる。

見たところ、20代後半くらいだろう。

この夏、毎週のように、彼が横たわるベンチの斜向かいで、

僕はタバコを吸いながら、彼を見ていた。

時々僕の視線に気づくのか、鋭い眼光を返してくるので、

慌てて目を背けたりした。

でも、暑過ぎた今年の夏、彼の目は週を重ねるごとに力を失って、

今日は体を丸くして、うずくまっていた。

髪は伸びきっているが、以前にパーマを掛けた後があり、

きっとほんの少し前までは、どこにでもいる若者だったのではないか。

そんな彼を見て思う、

この僕の行き先はどうなるのかを。