事の顛末


気が付けば10月。

気づけば僕はまだ働いている。

先週、休み明けの1週間は、僕の修羅場だった。

9月末で辞めると話した8月の中旬から、

退職話はとりあえず横に置いておいて、すべて仕事に専念する事になった。

それでも多分辞められるんだろ、と。

上の人はちゃんと考えてくれているんだろうと、思っていた。

でも、何事も無かったように日々は流れて、9月末を迎えた。

先週火曜日、そっと上司に相談してみた。

「僕は辞めるんですよね」と。

すると、上司はハッとした顔をして、「時間をくれ」と言った。

次の水曜日、上司と部長、そして強面の支店長に呼ばれた。

その四者会談、そこですべて覆った。

「今、君はやめてどうする?」「辞める具体的理由は何だ?」

その他諸々、問いただされて、僕はグーの音も出ないほど絞られて、

うな垂れるだけで、辞めると言えなくなってしまった…


ケンカしてまで僕は辞められないということを、きっと見透かされていたんだと思う。

そして多分僕の中にも、無職の暗い闇を恐れていたのだと思う。

せめて、次が見えてないとコマを進められない。


そんな訳で、まだ続く。