何十回目の夜に

夕べは友人が遊びに来て、

残り物の食材で鍋をして過ごした。


彼は今も、定職に就かず、

アルバイトをしながら生活をしている。

もう30も後半だ。

素敵な彼女がいて、甘い週末を過ごすために、

平日は肉体労働で汗を流している。


僕と彼で過ごす何十回目の夜のひと時。

気づけば二人とも、年を重ねて

「夜明け」を迎えられなくなってきているのか。

そんな事を思う。