足跡のない雪道

急遽、夕方に始まった意味のない会議は、

長々ダラダラと続き、相変わらず仕事のできない面々が、

自己主張だけの愚痴を並べて、

ただただイライラが募った。

僕も僕自身も仕事はできないほうである、

世間一般で言うならば。

でもわが社では、こんな僕でもユルユルで許されている。

それ以上に出来ない面々が多くいるから。

情けない!バカやろう!

…とか独り言を重ねつつも、

街に深々と降る雪が、

心の嘆きを消していくような気がした。