笑ってしまった

とある大型ビルの点検、

地下の配管の漏水状況確認をしていた。

暗く重い地下の下、腰を屈めて右往左往していた所、

変な声が聞こえてきた。

「にゃーご」、「にゃーごろ」

猫の声なのだが、やけにベト着いた響きがした。


振り返ると、一緒に点検をしていた、

70くらいのおじさんが猫のまねをしていた。

僕をびっくりさせようとしたらしい。

僕は、なぜかおかしくなって笑ってしまった。

そしてなんか嬉しくもあった。


今日一日はたいした一日ではなかったけど、

このことは何か記しておこうと思う。