孤独な時間

真夜中、パソコン画面の明るさだけが、

部屋を白く照らしている。

キーボードに手を置いて、打ち込もうとする文字は、

どうしても暗いものとなりそうだ。

でも夜、この時間だけが、自らを省みる僅かな時間だ。

仕事中も家での時間も、

頭抱え込んで目を閉じて、じっとしている安心を失った。


誰からも詮索されず、ただひとり。

子供の頃、母の部屋の押入れに入り込み、

布団の間に埋もれていた幼い時間に戻りたい。

闇に包まれたその安心を欲している自分に気づかされる…