忌々しい雪

通り過ぎた小さな子が、溶け始めた雪の破片を拾い集め、

遊んでいた。

雪に喜んでいた僕はずっとずっと前の記憶の中にある。

今日の僕は、雪のせいで生まれた仕事の影響に苛まれて、

心凍える思いの中にいた。

転ばぬようにそっと足元を気をつけて歩く僕に、

雪の一日は長かった。