長い一日だった。
嫌なビルの嫌なオーナーの僕は担当で、
繰り返しのクレーム発生によるオーナーからの恫喝に震え、
夜は仲間と飲みに行き話でも聞いてもらえたらと思った。
飲み屋では気が付けば、蛍の光が流れていた。
僕が会計を済ませ、店の階段を下り外へ出ると、
繰り広げらていた修羅場。
なんかよくわからないけど、仲間が他の客と胸ぐらをつかみ合っていた。
周りには野次馬も居て、酔いは醒め、引き離すしかなかったのだが、
ひ弱な僕にその力はなく…
結局、柔道投げのような形で仲間は頭を強く打ってしまった。
今こうして書いているけど、なんでこんな事になってしまったんだと思う。
悲しい夜になった。