冬の味

高校生の頃、学校から駅までの帰り道、

その途中の自販機で、午後の紅茶のミルクティーを買って、

飲みながら駅まで歩くのが僕の日課だった。

冬の日暮れは早くて、暗くなり始めた空や、

ひんやりとした風に包まれながら、飲んだミルクティー

今でも、その味に触れるたび、その頃の情景が頭に浮かんでくる。


最近僕は、ファミマのチャーシューまんがお気に入りで、

毎日のように食べている。

いつか、大人になった時、その味に触れたなら、

不甲斐ない今の日々を思い出すのだろうか…?