眠れぬ夜

八方美人、ここに極まる。

夕方、僕は地獄の入口へ。

できれば時計の針を戻したい…


話は4時の社内喫煙所に戻る。

僕は会社の厄介者のベテラン社員とタバコを吸っていた。

ふと僕のケータイがその厄介者の手に。

彼は何気なくメールを見ていたようだ。


話はさらに4時間前に戻る。

別の社員から僕宛に届いた悪魔のメール、

その厄介者を侮蔑する内容のメールであった。

「この会社にいても〇○(呼び捨て)の慣れの果てだ」


その一文が厄介者をひどく傷つけ、そして怒りの導火線に火をつけた。

メールの送信者は今日休みだったので、

矛先は当たり前だが僕に向けられる。


あわせて、だ。送信者にそのことを話と、

呆れると同時にやはり怒りは僕に向けられる。


夕方からずっと、仕事どころではなく、

ひたすら謝り続けるしかなかった。


まぁいい、今回の一件すべて俺に非がある。

問題はあした。

「明日どの面で会社に来るんだろうな‥」と言った厄介者の一言に、

僕は脅えそして震えて眠る…眠れない夜だ、きっと。