修羅場

今日、目覚めた場所、

なぜか風俗店の控室だった。

店内は薄暗く、あたりを見回しても

誰もいない。

服を着て、そっと外へ出ると、

日差しがあっても風は冷たい。

ふとケータイを目にすると着信があり、

仕事のクレームだった。

それに対応しつつ、駅へ向かう途中、

駅構内の鏡に映る自分の姿が、

あまりに酷く、着ぐるみ離された男そのものだった。

行きかう健全な人たちの無視が、逆に冷たく感じ、

昨日の夜に何があったのか、断片的に蘇がえってくる。

財布にあったはずの家賃用のお金は2千円しかなく、

絶望的な心地で、今これを書いている…