委員会の夜

大企業の体をなすのがとても好きなわが社は、

訳の分らぬ委員会やらプロジェクトなど、

時間の浪費だけの会がたくさんある。

という私も、風紀委員会の一員で、

今日夜は年度末の打ち上げ会であった。

風紀委員はハッキリ言って外れた役割で、

メンバーも暗い人しかおらず、

打ち上げの夜もかすれた笑いしかなかった。


だがしばらくして空気が変わる、わが社の社長が現れたからだ。

下手なことは言えぬ夜となり、

社長と交わす一言二言に、間違えはなかったか、

グラスの中に答えを求めたりした。

そんな夜は無事終わり、帰りの電車、

自らの出世欲の芽生えに、酔いも少し醒めた気がした。