相席となる

今日は一日工事の立ち会い。

昼休み、ご飯でも食べようとしたが、

辺りは住宅地で食事処がなかった。

その中で一軒だけ、古びたそば屋を見つけ、

暖簾をくぐってみた。

すると予想に反して、店内はとても混んでいた。

僕は四人席に一人座って、そばを食べていたのだが、

昼時と言うこともあり、おばあさん二人組と相席となった。

おばあさんたちは、多分親戚同士なのだろう、

身内の話などをしていた。


遠い昔、僕がまだ小さかった頃、

母親と従妹のおばさんと三人で上野のうなぎ屋でご飯した、

そんな記憶がふと蘇ってきた。

大人の会話に参加できず、黙々と丼を食べていた、

そんな遠い記憶だ、


もう僕も36歳。

忘れていく事ばかりのような気がする。